【編集室】熱海市の税制テーマにゼミ合宿 千葉商科大学生が市議会傍聴

熱海市議会で一般質問があった3月8日、千葉商科大学政策情報学部2年の学生5人が小林航教授とともに議場傍聴席でメモを取った。春休みのゼミの合宿で熱海市内のホテルに宿泊、熱海第一ビルの会議室を借りて勉強会を重ね、最終日に市議と齊藤栄市長、市幹部の質疑に聞き入った。
大学のある千葉県市川市は人口48万人。一方熱海市は3万7千人。両市の税構成の比較が今回の研究テーマの一つで、全国で熱海市だけが徴収する別荘税をはじめ、全国の温泉観光地で最も多い入湯税。この日の一般質問では田中秀宝氏から「宿泊税の提案」などがあり、熱心に耳を傾けた。
■大学生のゼミ合宿、熱海が圧倒的人気
「春合宿を行うにあたり、学生から希望を聞いたら圧倒的に熱海だった。人気の観光地に加え、政策的にも学ぶところが大きい。サラリーマンの多い市川市の固定資産税が人口一人当たり15万円なのに対し、熱海市は同26万円。別荘や高級リゾートマンションによる租税輸出を学ぶことができた」と小林教授。毎年この時期になると、熱海市には首都圏から訪れる大学生が目につく。泉明寺みずほ氏はこの日の質問の中で「観光と学びの観点から、市内の公共施設を大学のゼミなどに貸し出しできるアプローチを考えてほしい」と市に要望した。
ほんの少し前までは熟年層が闊歩する”昭和の街”だった熱海が、市が取り組むメディアプロモーションが奏功して、若者の観光地に移行しつつある。
(熱海ネット新聞・松本洋二)

 


泉明寺みずほ議員

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