伊豆山大権現とも走り湯大権現とも呼ばれていた伊豆山神社の本宮社(ほんぐうしゃ)で、桜が満開を迎え、参拝者をやさしくもてなしている。海抜380メートルのここの桜は花が大きく、真っ白で葉が一緒に出るヤマザクラ。朱色の拝殿を鎮守するように咲き、神秘的な雰囲気を醸し出している。
■836年(承和3年)までここに伊豆山神社
伊豆山神社は、仁徳天皇の時代(313年~399年)に松葉仙人がご神体として神鏡を日金山(ひがねさん)に祀(まつ)ったのが始まりとされ、のちにこの地に移され、祀られた。さらに836年(承和3年)に今の伊豆山神社の社を建造し、現在地に遷座された。残った二番目の社がこの「本宮社」で、広さ東西5間(約9メートル)、南北三間半(約6メートル)の拝殿、鳥居3カ所、付近に求聞持堂、東西3間南北2間の建物等等があったという。しかし、江戸時代後期の野火により焼失し、現在は石鳥居1基、拝殿一棟が残っている。
■「本宮社」まで行ってこそが本当の参拝
伊豆山神社から50分ほど山道を登り、この「本宮社」まで行ってこそが本当の参拝といわれ、参拝路には、病気平癒・厄難消除の「白山神社」、訪れたふたりは必ず結ばれるという「結明神本社」もある。伊豆山神社例大祭(4月14日~16日)が近づき、参拝者が増えている。
近くの県営七尾団地でも桜が満開、春爛漫-。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
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