5月16日で”満60歳” 熱海人気で利用者も復活/アタミロープウェイ

熱海のシンボル「アタミロープウェイ」(熱海市和田浜南町)が5月16日、開業60周年を迎えた。同ロープウェイは昭和33(1958)年5月16日に株式会社アタミ・ロープウェイが開業。東京タワーとは”同級生”。当時は4階に円形ガラス窓の展望レストラン、3階に大食堂があったという。翌34年に熱海城が開城し、昭和36年に同社を後楽園スタジアム(現東京ドーム)が取得し、同40年に熱海後楽園ホテルと熱海後楽園ゆうえんちをがオープンさせた。昭和48年にはホテルニューアカオ、同55年には熱海秘宝館がオープンするなど、熱海後楽園のシンボルだった観覧車とともに熱海の隆盛を上空から見守ってきた。
統計が残る中で最も利用客数が多かったのが36万人(平成6年)で東日本大震災の影響で一時は23万人(平成25年)まで減少したが、現在も34万人超が利用している。後楽園、秘宝館といったレトロな文字がいい味を醸し出している。
満60歳の誕生日を迎えたこの日は、乗車料が半額(60歳の人は無料)でアニバーサリー運行。多くの観光客や市民に混じって乗車してみた。ご覧のような景色、言葉を失う。60周年を記念してフォトコンテストも開催しており、同ロープウェイの思い出の写真、近隣の懐かしい観光写真を6月30日まで募っている。商品は熱海後楽園ホテルペア宿泊券や館内利用券など用意されている。車窓からは熱海後楽園ホテルのみさき館跡地に建設中の宿泊・複合型リゾート施設工事(来春開業予定)の様子も見ることができる。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
■アタミロープウェイ 熱海港そばの後楽園駅(山麓駅)と海抜約120メートルの高台にある頂上駅を結ぶ全長273メートルの同ロープウェイ。日本一短く、片道約3分半の空中散歩を楽しめる。山頂テラスからは、初島、伊豆大島から房総半島まで眺望できる。熱海秘宝館や熱海城、トリックアート迷宮館への足としても利用されている。大人往復600円、子どもは300円。60年前の料金はそれぞれ60円と30円。


あいじょう岬


ホテルニューアカオ


熱海後楽園ホテル
 

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