市長が赤字危機宣言-。6月28日から始まる熱海国際映画祭(熱海市などで作る実行委員会主催)のネット販売によるチケットの販売が苦戦している。25日、熱海市の齊藤栄市長は「大変厳しい状況、市を挙げて周知に全力を尽くす」と危機宣言を発した。8会場で映画を観賞できるパス券、期間中のイベント入場券など有料入場者の総数を1万人見込んでいたが、目標の1割の1000人程度にとどまっているという。
上映作品やイベント出演者の決定がずれ込んで、チラシ・ポスターの製作や情報発信が大幅に遅れたことに加え、開幕日がサッカーのロシアW杯グループリーグ最終戦「日本―ポーランド」と重なり、首都圏からの来場者に見送り感が強まったことも響いている。
初日のオープニングセレモニーをはじめ、29日の映画「ゆずりは」に出演している滝川広志(コロッケ)さんのトークと朗読劇などは、市内桃山町の世界救世教救世会館大ホール(収容人員3千人)で開催されるため、実行委員会は巻き返しに躍起。21日からは市役所と市観光協会の窓口で現金販売を開始した。各町内会にも観賞を呼び掛けている。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
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