活動弁士と楽団「ロイドの要人無用」「鞍馬天狗」上映 熱海芸妓見番が映画館に



熱海国際映画祭は6月29日夜、熱海芸妓見番歌舞練場で活動弁士と楽団で観る「ロイドの要人無用」「鞍馬天狗」(后篇)を上映した。戦後初の女性活動弁士、澤登翠(さわとみどり)さんが、サイレント映画の傑作を臨場感あふれる語りでスクリーンによみがえらせ、観客や映画関係者を魅了した。
1923年制作の「ロイドの要心無用」(上映時間65分)は、チャールズ・チャプリン、バスター・キートンと並ぶ喜劇三大王のハロルド・ロイド(1893-1971)主演の都会派コメディー。通常の無声映画では、1人の弁士がセリフをしゃべりながら、物語の説明もしていくが、今回の映画祭では、澤登さんの活弁にバンド「カラード・モノトーン」の演奏が加わり、ギター(三味線)、フルート、キーボードの音色が名場面を盛り上げた。
会場には、実行委員長の齊藤栄市長をはじめ、審査委員のスコット・ヒラーEUCヨーロッパ国際映画祭代表やスティーブン・デイビッド・ブルッククスさん(脚本家)など海外の映画関係者が集結。観客とともに熱海芸妓の殿堂を会場に現代風にアレンジした活動映画を鑑賞した。
30日はサイレント映画期における恐怖怪奇映画の代表作「オペラ座の怪人」が上映される。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
■主催 熱海国際映画祭実行委員会(熱海市などで構成)
動画はコチラ→8E9B24E1-B666-4F54-BD6E-AC8C2C94223C

■ロイドの要心無用 チャールズ・チャプリン、バスター・キートンと並ぶ喜劇三大王のハロルド・ロイド(1893-1971)主演の都会派コメディー。時計台からロイドが落下する有名なシーンは後年、ジャッキー・チェンが『プロジェクトA』(1983年)に取り入れた歴史的なスタント場面。上映時間65分
■動画はコチラ→

■澤登翠(さわと・みどり) 故松田春翠門下の活動弁士として活躍。国内だけでなく、フランス、アメリカ、イタリア、ベルギー、オランダ、ドイツなど世界各地の映画祭への招待も多数。日本映画ペンクラブ賞、日本映画批評家大賞ゴールデン・グローリー賞、第21回山路ふみ子文化財団特別賞、平成14 年度文化庁芸術祭優秀賞(演芸部門)などに輝く。

■カラード・モノトーン
湯浅ジョウイチ(ギター、三味線)
鈴木真紀子(フルート)
杉本顕子(キーボード)

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