熱海市下多賀の南熱海支所で7月12日、解体予定の建物を使った耐震対応訓練があった。南海トラフ巨大地震などに備え、熱海市消防本部の隊員20人が、救助や消火活動で建物に入る技術を確認した。
訓練は、巨大地震で鉄骨の建物が倒壊し、3階建て物の1階部分が座屈して降下。取り残された人を救助する想定で実施。隊員は2班に分かれ、エンジンカッターや削岩機、ハンマードリルなどを使用して、厚さ20センチの床を破壊。空調機器や複雑な配線などを取り除いて閉じこめられた人を確認・救出する訓練を実施した。
稲田達樹消防長は「実際の建物を使うことで、実践的な技術を身につけることができた。今まで頭の中でシュミレーションしてきたことを実際に訓練し、このあとの検証で手順や必要な装備、不足しているものを議論して有事に備えたい」と話した。南熱海支所は国道135号線に面した消防署部分を残して支所部分を先行して8月から解体作業に入る。実際に解体する建物を使った本番さながらの訓練は、5年前に60年ぶりに建て替えた旧市庁舎でも実施した。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
■新市役所南熱海支所・市消防署南熱海出張所
鉄骨4階建てで1階に駐車場(18台)、2階に消防署出張所、3階に市支所と海が見える図書コーナー。4階は町内会活動や住民の生涯学習活動に利用できる会議室。屋上は津波避難。エレベーター完備。2019年9月完成予定。総工費6億5千万円。
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