島を挙げて例大祭…島民、教職員、生徒、ホテル従業員/初島・初木神社




熱海市初島の初木神社で7月18日、島民が総出で例大祭を開いた。午前11時から本殿で原嘉孝宮司と大鳥居素禰宜(ねぎ)が神事を執り行い、白装束の男衆25人が市指定無形民俗文化財の鹿島踊りを奉納して漁の安全や島の繁栄などを祈願した。
踊りの後、御神幸行列が行われ、離島青年部の鹿島踊りを先頭に宮神輿(みこし)、神職、巫女(みこ)、獅子が浜に下り、隊列を組んで「御下り」した。海岸の御旅所でも神事と鹿島踊りを奉納。午後は逆に「御上り」して同神社に戻り、還御祭を行った。

同神社は、およそ2300年前、日向(宮崎県)から東国鎮撫に向かった船が伊豆沖で沈没し、初木姫のみが無人の初島に漂流した「初木姫」を祀っている。寂しい思いで対岸の伊豆山に向かってたき火で合図したところ、伊豆山の「伊豆山彦」という男神がこたえ、出会いを果たしたという神話が残っている。
その初島では江戸期から島の不文律により、島の戸数は最大41戸と決められている。井戸水(湧水)が200人分しかなく、生活を維持するためとされるが、水道が整備された現在でもこの暗黙のルールは続き、5月末の島の人口は195人(112世帯)。

島一番の祭事である例大祭は島が総出で行い、神輿には富士急マリーンリゾートの社員が加わり、8人の巫女は初島小中学校の教職員、生徒、エグシブ初島クラブの女子社員。獅子も同校の児童らが務めた。
年間におよそ26万5千人が訪れる初島において初木神社例大祭は、一年でもっとも重要なイベント。この日だけは名物の食堂街をはじめ、初島漁協スーパーや直売所もすべて休業となり、島を挙げて祭りを斎行した。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
■主な参列者 新藤康晴区長、齊藤栄市長、越村修副議長、新村茂昭教育長、片桐英生初島小中学校校長、藤曲敬宏県議、奥田交治熱海署長、佐野茂樹青木建設社長、大條宗一郎エグシブ初島クラブ総支配人






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