断念寸前だった熱海海上花火大会 市県を上げての復旧工事で開催

台風12号の高波の影響で開催が危ぶまれていた7月31日の「熱海海上花火大会」が無事開催され、夏休みで熱海を訪れた観光客や市民を安堵させた。今回の台風で花火を打ち上げる熱海港埋め立て地一帯が大量の岩や土砂で罹災(りさい)した。メーンの花火打ち上げ場所となる海釣り施設では堤防の一部などが壊れ、第2打ち上げ場所の「ナナハン岸壁」や花火を運ぶ道路には大きな岩や土砂。花火を搬入するのも、セットするのも困難な状況になっていた。

観光への影響を懸念する熱海市は、主催者の熱海温泉ホテル旅館協同組合、県熱海土木事務所と協議し、前日の30日に「ナナハン岸壁」と道路を優先的に撤去して花火業者が入れるスペースを設け、予定通りの開催に漕ぎ着けた。
しかし、課題はまだ残る。花火をトラックで海釣り施設の堤防の入り口まで運べるようになったものの、海釣り施設へ入るゲート部分が大波で破壊され、トラックが堤防まで入っていけない。炎天下の中、花火業者の職人たちは5000発の花火を慎重に手で運び入れ、セットせざるを得なかった。

夏季海上花火大会は、8月5日(日)、8日(水)、19日(日)、24日(金)、30日(木)にも開催され、中でも熱海市観光協会が主催する5日の花火は1年でもっとも大がかりな花火大会。全ての夏季花火大会を成功させるにはゲート部の復旧が急務となっている。大空中ナイアガラやコンピューター制御デジタルスターマインが熱海の夜空を彩り、一見、何事もなかったように映るが、台風12号の爪痕は消えていない。

熱海海上花火大会は昭和24年(1949年)8月、キティー台風による高波で海岸地区約140戸の家屋が流失する災害があり、復興へ向けた努力を続ける市民のために昭和27年(1952年)に打ち上げたのが始まり。今度は、高波で被災したホテルや飲食関係者の復旧の努力を後押しする。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
■観衆=2万9千人
■熱海温泉ホテル旅館協同組合・目黒俊男理事長 台風12号の高波で首都圏からの熱海の玄関口となる熱海ビーチライン(有料道路、熱海市東海岸町-泉、6・1キロ)が通行止めになり、復旧に年内かかる可能性がある。その影響で並行して走る国道135号線の混雑がひどく、熱海ばかりでなく伊豆半島全体の観光に影響がでている。泉からの山越えルートを周知させるとか、伊豆スカイラインの割引きをしてもらうなどの対策を市、県、国に働きかけていく。







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