月明かりの下 雅の音色で「十五夜」/来宮神社「仲秋観月祭」

雅楽を聞きながら十五夜をめでる「仲秋の観月祭・演奏会」が9月24日夜、来宮神社であった。毎年、四季を通じて最も月が美しく輝いて見える「仲秋の名月」の日に開かれる恒例行事。観月祭が始まった午後6時30分には、厚い雲に覆われ、心待ちしていた月は見られなかった。しかし、雨宮盛克宮司が神事を執り行い、1時間にわたって巫女の「悠久(ゆうきゅう)の舞」、琴曲「遠砧(とおきぬた)」、管弦「盤渉調 音取(ばんしきちょう ねとり)」「蘇莫者(そまくしゃ)」「盤渉調 越殿楽(えてんらく)」、 舞楽「陵王(りょうおう)」をささげると午後8時過ぎ、お約束のようにお月さまが姿を現し、歓声が上がった。訪れた人たちはスマホに収めるなどして、熱海のお月見を堪能した。参拝者には、来宮神社例大祭「こがし祭り」にちなんだ「こがしまんじゅう」がふるまわれた。
雅楽は、古代中国や朝鮮半島から伝わり、宮中で花開いた。1330年以上の歴史を持ち「世界最古のオーケストラ」とも呼ばれる日本の伝統芸能。この夜は大仁雅楽会、宮内庁関係者など15人の楽師が笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)、琵琶、太鼓などを奏でた。
(熱海ネット新聞・松本洋二)

■悠久(ゆうきゅう)の舞 昭和15年の紀元2600年奉祝の時に、元寇襲来の際、宏覚禅師が詠まれた「すえの世の末のすえまで我が国は よろずの国にすぐれたる国」の歌に、宮内省の多忠朝楽長が作曲作舞。昭和39年に多静子さんが巫女舞に改作した神社神楽舞。

琴曲

管弦

舞楽



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