【編集室】これぞ、伊豆多賀流の「おもてなし」 いま評判のうみえーる長浜の「花火広場」

熱海市上多賀のうみえーる長浜(長浜海浜公園)前のビーチに設けられた「花火広場」が評判を呼んでいる。海水浴期間(7月12日~8月31日)に合わせ、6年前から始めた企画で、毎晩午後7時30分から9時30分までの2時間、花火を持参すれば無料で利用できる。ただし「手持ち花火」が原則で噴水型はOKだが、「打ち上げ型」は使用できない。

さてどんなものかと覗いてみると、受付で多賀観光協会のスタッフが水の入ったバケツとロウソク、チャッカマンを貸し出してくれた。そのロウソクも普通のものだと海風ですぐ消えてしまうので、いったんロウソクを溶かして太い芯を入れて作り替えてある。
この花火セットを携えて、ご覧のような「青いLED」で囲まれたビーチで花火を楽しむシステムで東京、神奈川からの家族連れ客らが花火を楽しんでいた。

花火は受付でも販売(300円、500円、1,000円の3種類)しており、手ぶらでもOK。ただし、自分の花火のゴミはバケツに入れて後始末をして返すのがルール。翌朝は海水浴場になるためだが、それを分かっているから放置して帰るマナーの悪い利用者はいない。
スタッフもボランティア、電力もLEDのため、ほとんど費用がかからない。派手な打ち上げ花火もいいが、子供たちの情緒豊かな線香花火も趣深い。

南熱海の宿泊施設を利用する旅行者へのサービス目的で始めたそうだが、年々評判が広がり、熱海のホテル旅館を利用する若いカップルも増えてきているという。
民宿もあり、家族旅行が多い伊豆多賀ならでは「おもてなし」だが 熱海全体の集客にも寄与している。

(編集主幹・松本洋二)

 

※8月12日と16日はそれぞれ多賀海上花火大会と百八体流灯祭が開催されるため、花火広場は中止。

 

DSC_6377ssDSC_6364ss (1)DSC_6360ss

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. 2023-8-23

    熱海海上花火大会に1万2千人、手荷物預かり場に長い列

    熱海海上花火大会の夏季シリーズ第5弾が8月22日夜、熱海湾であり、1万2千人(主催者発表)が…
  2. 2023-8-21

    被災地を照らす大輪の花火 伊豆山港で海上花火大会

    熱海市の伊豆山港で8月20日、伊豆山温泉海上花火大会が開催された。午後8時20分から35分ま…
  3. 2023-8-17

    お盆の夜焦がす網代温泉海上花火大会 去り行く夏惜しむ

    熱海市の網代湾で8月16日午後8時30分から、網代温泉海上花火大会(同温泉観光協会主催)が開…
  4. 2023-8-17

    熱海市で「百八体流灯祭•送り火」長浜海岸に110基のかがり火

    熱海市のお盆の伝統行事「百八体流灯祭」(多賀観光協会主催)が8月16日夜、多賀地区の長浜海岸…
ページ上部へ戻る