熱海市長選は7日の投票までわずか2日となった。序盤の民間調査会社等のデータでは3期目を目指す斉藤栄氏(51)が2期8年の知名度に加え、橋本一実県議をはじめとする民主党議員の支援などで市全域で優位に立っていたが、熱海出身の新人2人がそれぞれの地縁と人脈を使って急激に巻き返している。
自民党爽心会4市議の支持を受ける森田金清氏(46)は市中央、東部地区で観光・商業・飲食関係者を中心に保守票を手堅くまとめ、公明党支持層の大半も味方に付けた。前回市議選で1940票を獲得してトップ当選した川口健市議の支援の下に上多賀・網代でもほぼ逆転。森田氏を支持する「新しいの風の会」も山の手や伊豆山、泉地区で票を上乗せしており、斉藤氏との距離を縮めている。
「あたみ愛」を掲げ、大票田の市西部地区を重点に選挙戦を戦っている田中秀宝氏(46)は市内に6団体ある神輿関係者をはじめ、熱海観光港に大型イベントスペースの整備を訴たことでこれまで選挙に無関心だった若年層の票を発掘。インターネットを使って独自の改革案を連日発信しており、自民党支持者ばかりでなく、支援の輪を広げている。投票率が上がれば躍進の可能性を秘め、他陣営は警戒を強めている。
斉藤氏陣営は村山憲三市議の応援や各地でミニ集会を繰り返すなどして優位を維持しているが、調査データによれば全体の30%、約6500票が「まだだれに入れるか決めていない」ことから、この2日間が当落の鍵を握る。
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