【編集室】第一ビル商栄会が「導線変更」の対案、熱海駅舎駅ビル建替え工事で

熱海駅舎駅ビル建替え工事について施工者の大成建設は17日、熱海第一ビルで工事説明会を開いた。同ビル入居者、第一ビル商栄会の関係者らおよそ40人が説明を受けた。大成建設は平成26年11月から同28年3月までの業務棟、駅舎、駅ビル、駐車場の工事日程を順番を追って説明したが、第一ビル関係者の興味と質問は熱海駅から第一ビル間の「導線」に集中した。

事前の説明では、1日につき2、30台の大型10トントラックとクレーン車が駅ロータリーに入り込み、足湯跡地で搬入搬出の作業をする。作業日は月曜から土曜の午前8時から午後6時30分と夜間の午後9時から翌朝午前5時。大型工事車両が入るのは午前9時から午後5時――それがこの日の説明で「毎日一定ではなく1日30台、最大60台」に上方修正されると、会場からため息が漏れた。
「駅と第一ビルをつなぐ導線は我々の命綱。これまで3年間、駅前の工事を我慢してきた。やっとお客様を呼べるな、と思ったらまた分断される。昼は取り壊し工事だけにし、搬入、搬出は午後5時以降にできないものか」。悲痛な声だったが、大成建設は「(発注者の)JR側はそれは出来ないといっている」とかわした。すると「JR側の都合の悪いことは聞き入れて、我々の都合の悪いことには考慮しないのか」の声が飛んだ。

第一ビル関係者をいら立たせる原因がもう一つ。JR東日本は足湯付近で搬入搬出をするにあたり、足湯付近のレンガを一旦外し、アスファルト舗装して工事車両を入れるとしているが、その工事が始まるのが来年1月中旬とこの日知らされたからだ。「なんで梅まつりが始まる時期に…。送迎バスが止まっているロータリーに10トントラックが入ってきてトラブルがない方がおかしい。事故が起きてからでは遅い」。

建設的な意見もあった。大型工事車両が駅に入る導線を駅ロータリー、足湯と決めつけないで、バスターミナルの西側にある桃山町に抜ける道路を使う代案を提案した。「業務棟(イラスト参照)から入り、わたり(歩道橋)を期間限定でとっぱらえば、導線になる。このスペースを占有すれば、駅舎の産廃を運び出すのも容易だ。その方が安全でコスト的にも安い。市とそういう交渉をしたことはあるのか」。大成建設はこの申し出に「市とはまだ話をしたことはない。来週、JRが市と話し合いの機会を調整をしてくれている。その際に皆さんの意見を伝えたい」と引き取り、市と話し合った後、あらためて説明会を開く考えを示した。この案が受け入れられれば、駅ビル工事問題は大きく進展する。週明けの市との話し合いが注目される。

(編集主幹・松本洋二)

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