【議会】起雲閣の「オアシス21」指定管理者指定案を2-5で否決、総務福祉教育委員会

熱海市議会11月定例会は16日、市役所第3庁舎会議室で総務福祉教育委員会(山田治雄委員長、委員8人)を開き、付託された12議案のうち起雲閣の「公募ではなく特命で特定非営利活動法人オアシス21(中島美江理事長)を指定管理者に指定する」当局案(69号議案)を賛成少数で否決した。米山秀夫(公明)、梅原一美(自民党熱海創政会)、佐藤元昭、杉山利勝(爽心会)、小森高正(民主・市民クラブ)の5議員が反対した。賛成は高橋幸雄(自民)、金森和道(民主)の2議員=写真。

斉藤栄市長は「起雲閣の指定管理者は売り上げばかりでなく、市民文化を考えて選定する必要がある。第三者評価委員会においてオアシス21は高い評価を得ており、平成24年度は539万円、同25年度は615万円の黒字を計上し、財政的にも良好な管理が行われている」と特命での指定管理者指定の理由を説明した。
これに対し、米山議員が「3年間一生懸命やって頂いたのは分かるが、指定管理者は公募が原理原則だ。最初に特命ありきではなく、公募に手を上げて頂き、そういう場面を経て3年やってもらうべきだ。この議案をいったん取下げ、もう一度公募の原則に立ち戻る必要がある」と反対。佐藤議員が「市長は熱海が衰退したのは努力をせず、伝統にあぐらをかいてきた、というようなことを述べている。今がいいから随意契約では衰退していく。公募にすべきだ」と応戦。杉山議員が「これまでの評価、市民文化を考えればオアシス21もありだと思う。しかし、私たちがやりたい、もっといい結果を残せるという人たちがいるかもしれない。それを排除するのはおかしい」と続けた。

与野党を問わず、「反対」の流れが強まったことで、山田治雄委員長(民主)が1時間半の休憩を決め、仕切り直し。この間、高橋議長らが「今回は随意契約で行くが、3年後の契約更新時には公募を約束する、というのはどうか」という折衷案を示したが、斉藤市長は「原則公募だが、3年後に必ず公募とは約束できない」とこれも拒み、再開後はさらに議会との距離を広げた。
市長には議案撤回の考えはなく、18日の最終本会議で採決の運びとなったが、民主党市民クラブの別の議員からも反対が予想され、否決される可能性が高い。委員会後、市長は取材陣の質問に「撤回も修正も考えていない。本会議の結果をみてコメントする」とだけ答えた。起雲閣の指定管理期間は平成27年4月1日~平成30年3月31日。

会議場では「オアシス21はこれまでの実績から自信を持っており、公募になれば堂々と受けて立つ。他に強力なライバルもなく手を上げれば、指定されるでしょう。なのになぜ市長がここまで特命にこだわるのか…。オアシス21側もかなり困惑している」といった特定非営利活動法人オアシス21の中島美江理事長に同情的な声も多く聞かれた。

この日の委員会では、佐藤議員が「市税過誤納金ミスの責任をうやむやにしたまま、穴埋めに市税(3235万円)を投入するのは反対」と意見を述べ、梅原、米山議員とともに一般会計予算案に反対。同予算案は4対3の賛成多数で可決した。

◇今後の議会日程 17日=議員運営委員会、18日=最終本会議(採決)

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