年末恒例の「熱海市10大ニュース」トップは台風19号による断水

熱海市は12月25日、年末恒例の「今年の10大ニュース」を発表した。齋藤栄市長をはじめ、市の幹部職員と広報担当者が選考したたもので、トップは「台風19号接近で市内一部が断水」を選出した。2位が「バスを利用した移動期日前投票所を県内で初めて開設」、3位「市内中学生を対象に民間の英語検定を県内で初めて実施」ーと続いた。以下は熱海市が選んだ10大ニュースと選出の説明。
(熱海ネット新聞)

1.台風19号接近で市内一部が断水(10月)

 10月12日から13日にかけて、台風19号が熱海市に接近し、県営駿豆水道も被害を受けました。市内の一部地域では約1週間の断水事故が発生し多くの市民・公共施設・ホテルなどが大きな影響を受けました。断水からの復旧までの間、多くの市民の協力や市内外からの支援などにより、熱海市が一体となって乗り切ったことで、地域コミュニティの大切さや絆を感じることができました。

2.バスを利用した移動期日前投票所を県内で初めて開設(7月)

 7月11日、参議院議員選挙通常選挙で、投票率向上の一環として県営七尾団地と市営中野団地の2か所に、県内初となる民間の路線バスを利用した「移動期日前投票所」を開設しました。利用者からは、「楽に投票できて助かる」などの声が上がりました。

3.市内中学3年生を対象に民間の英語検定を県内初めて実施(6月)

 6月11日、県内初めての導入となる民間の英語検定「GTEC」を、市内の全中学3年生を対象に行いました。「読む、書く、聞く、話す」の4技能について子供たちの英語力を育成していきます。令和2年1月には2年生を対象に、令和2年度以降も2年生、3年生を対象に継続する予定です。

4.熱海市児童発達支援センター(IPPO)開所(4月)

 4月1日、旧市立上多賀幼稚園を再利用した「熱海市児童発達支援センター(IPPO)」が、開所しました。運営は、NPO法人エシカファームが行う「公設民営」の発達支援センターで、発達に気がかりのある幼児に対して、専門性を有する職員が、日常生活における基本的なことなどについて、発達の過程や特性に配慮しながら寄り添った支援を行います。

5.終活支援事業 あんしんを開始(8月)

 8月1日から、県内で初となる終活支援事業「あんしん」を開始しました。頼れる親族が近くにいない人が、生前にあらかじめ葬儀や埋葬について協力葬儀社と契約しておく事業です。終末期に対する不安を和らげ、安心して老後を過ごせるようサポートしていきます。

6. 大湯間歇泉修景工事が完成(4月)

 市の指定文化財となっている大湯間歇泉の修景工事が、4月26日に完了しました。今回の工事は、より多くの皆さんに立ち寄っていただけるよう、案内記『熱海温泉図彙』に掲載されている江戸後期の戯作者、山東京山により描かれた大湯間歇泉を参考にし、当時の情景を再現することで観光拠点としての価値を高めました。

7.尾崎紅葉の記念碑建立(1月)

 1月17日、第77回尾崎紅葉祭にて、尾崎紅葉の記念碑の除幕式が行われました。記念碑は、昨年の紅葉生誕150周年を記念し、紅葉のご遺族によりお宮の松前広場にある「貫一・お宮の像」のそばに完成し建立されたものです。今後も熱海発展の大恩人に感謝するとともに、紅葉を若い人や外国人にも知ってもらえるよう、紅葉の写真の陶板と熱海の関わりや功績、紅葉祭について日本語と英語で記しました。

8. 静岡デスティネーションキャンペーン開催(4~6月)

 4~6月、JRグループなどが実施する国内最大級の大型キャンペーン「静岡デスティネーションキャンペーン」が開催されました。おもてなしのイベントとして、MOA美術館の特別公開やまち歩きガイドの会による熱海の歴史を散策する「ブラアタミ」、熱気球体験、月の道薪能などが実施されました。JRグループと地域が連携し、来誘客の満足度向上と新たな魅力の発信に効果を上げました。

9. 熱海高校が文部科学省の指定校になる(4月)

 本年度から文部科学省が実施する「地域との協働による高等学校教育改革推進事業」の指定校に、静岡県内では唯一熱海高校が選ばれました。熱海高校は、「高校生ホテル」や総合的な学習「熱高ラボ」など地域に密着・連携した独自の学習活動が評価されたものです。

10.森本要氏が副市長退任、金井慎一郎氏が副市長就任(6、7月)

 4年間の任期を終えた森本要氏が6月30日に副市長を退任し、7月1日から経済産業省出身の金井慎一郎氏が副市長に就任しました。金井慎一郎副市長の任期は、7月1日から4年間で、市長の補佐役として、市民と各業界の皆様と「チーム熱海」として一丸となり、住みよいまちづくりに取り組みます。

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