
伊豆多賀駅のバリアフリー問題が市議会9月定例会で協議された。15日の稲村千尋氏(自民党議員団)の質問で、JR東日本が網代駅に設置を予定しているのエレベーターの設置総額が1億6000万円かかることが分かったからだ。内訳は調査概略設計費が1500万円、詳細設計費が2100万円、工事費が1億2500万円。このうち、熱海市は約6000万円負担するという。
そこで稲村氏が提案したのが、改札所増設の提案。「階段が3カ所ある伊豆多賀駅は、単純計算すれば、4億8000万かかることになる。それならエレベーターを設置するのではなく、駅構内の地下道の連絡通路の外壁が駅前広場に面しているので、壁をぶち抜き、現在の改札口はそのまま使い、新たに小さな改札口を作ってはどうか。これなら1千万以内の工事費で済む」というアイデア。
19日、シルバーウイークで混雑する伊豆多賀駅を訪ねてみた。大きなトランクを抱えたお年寄りや、小さな子供を抱えた母親が何人もいた。稲村氏が提案した連絡通路も見たが、確かに外壁の向こうは駐車場になっており、ここをぶち抜けば、上り下りとも階段が一カ所で済む。斉藤栄市長も「可能かどうか、JRとも相談して検討したい」と前向きに答弁しており、期待はできる。
網代駅のエレベーター設置は早くて平成29年。伊豆多賀駅はその先となる。だとしてら、こちらの方が現実的で費用対効果も高い。
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