熱海芸妓が1年の修練の成果を披露する「第26回熱海をどり」が28日、熱海芸妓見番歌舞練場で開幕した。京都の「都をどり」、東京の「東をどり」と並ぶ日本の花柳界最大の興行に、開演前から列を作った。
第一部(午前)、第二部(午後)ともに定数一杯の280人の市民や観光客が訪れ、立方22人、地方13名によるあでやかな花柳界の舞台を楽しんだ。29日も開催する。
「伊勢参宮いせまいり」は、昭和5年に伊勢外神宮の遷宮のお祝いに奉祝演奏された長唄で、伊勢音頭やじゃれ唄なども織り交ぜ、大阪からの伊勢参りの風情を表現した。「福来寄ふきよせ玉手箱」は、木の葉の吹き寄せになぞらえ、常磐津や端唄、小唄、民謡とのコラボで構成している。
出演者全員によるフィナーレの「三下(さんさ)がり甚句」を終えると、西川千鶴子組合長(松千代さん)らが「第26回という回を重ねることが出来ましたのは、これもひとえに、ご支援くださいます皆々様の熱きお力添えのおかげがあればこそ、でございます。芸妓一同心より、御礼申し上げます」とあいさつし、全員で三本締めを響かせた。
◇熱海をどり 熱海芸妓見番の大改修(平成2年)を記念してスタート。日本一の規模を誇る熱海芸妓衆が年に2日(4月28、29日)開催する熱海のGWの看板イベント。主催・熱海芸妓置屋連合組合。
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