熱海市海光町の「池田満寿夫・佐藤陽子創作の家」で、企画展「ありがとう陽子さん」が開かれている。世界的な版画家で小説「エーゲ海に捧ぐ」で芥川賞を獲得した池田さんが、パートナーでバイオリニストの佐藤さんを描いた作品を数々を展示。佐藤さんの顔をモチーフにした版画「陽光のように」や着物絵、デッサン「ようこ」などの作品に加え、佐藤さんが演奏活動で使用したドレスや楽器が展示されている。
1979年に制作の拠点としていた米ニューヨークから帰国した池田さんは、翌年に佐藤陽子さんとの結婚を宣言。1982年に作家有吉佐和子さんの結婚相手だった国際芸能プロモーターの神彰(じん・あきら)さんが所有していたこの家に移住。増改築して住居兼アトリエ、レッスン室とした。
池田さんが1997年に亡くなった後は、この家を市に寄贈し、市は「池田満寿夫・佐藤陽子創作の家」として一般公開。佐藤陽子さんが営む「M&Y事務所」が所有する二人の作品や資料を展示している。
創作の家では、池田さんの版画や油絵、陶などの芸術作品や「エーゲ海に捧ぐ」の直筆原稿なども常時展示され、当時の二人の生活が見てとれる。JR熱海駅から徒歩10分の距離にあり、コーヒーを飲みながらゆったりとした時間が送れる。梅雨入りした熱海の隠れた人気スポットになっている。
同展は11月中旬まで開催し、火曜日は休館。入館料は大人300円、中学・高校生200円。
(熱海ネット新聞)
■問い合わせ 0557ー81ー3258(池田満寿夫・佐藤陽子創作の家)
コメント
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池田さんが亡くなった当時(1997年)はゴールデンや柴犬など
20頭ほど多頭飼いしていらっしゃいました。自家繁殖もされるなど
大の愛犬家でしたね。池田さんが亡くなった後、佐藤さんお一人で
お世話をされていたのか?ワンちゃん達はどうなったのか?と
ふと気になりました。御存知の方、おられますか?