
自民党旋風に支えられ、藤曲氏やや優勢で始まった県議選は序盤戦を終え、新たなステージに突入した。
現職の橋本一実氏は4日土曜日から戦術を大転換し、民主党色をかなぐり捨てた。応援に訪れた国会議員や市議会議員を街頭演説などの表舞台から一掃。斉藤栄市長と二人だけで戦う捨て身の戦術に転じた。「斉藤市政が必要なのは橋本一実」を二人で繰り返し、市長支持層を取り込んでいる。6日も民主党市議団を帯同せず、単騎で遊説した。
一方、自民党公認で新人の藤曲敬宏氏も翌日曜からアクセルを踏んだ。友党関係にある公明党の応援をフル活用。米山秀夫市議とともに笹良ケ台団地など市内各所をピンポイントで回り、2500票の基礎票を持つ公明党支持者に「政権与党で予算復活を」と丁寧に訴えた。
橋本氏の強烈な先制パンチに、藤曲氏がカウンターパンチで応酬の構図。中盤を迎えても両者はほぼ横一線で並んでいる。
6日も両陣営は市内各所を遊説。多くの買い物客でにぎわうマックスバリュー熱海店入口の清水橋バス停付近では午前10時から橋本陣営が、午後4時から藤曲陣営が街頭演説した。両候補者の選挙カーがすれ違う場面もたびたびあり、その都度ウグイス嬢が「お互い頑張りましょう」「頑張ってください」と手を振ってエールを交わした。紳士で真摯な両者の選挙戦は直線坂下の叩き合いへ。
(編集主幹・松本洋二)
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