熱海市は１０日、２０１６年成人式をＭＯＡ美術館能楽堂で開いた。今年の新成人は昨年より１人多い３４６人（住民登録外２９人）。このうち式典には２２３人（男１０７人、女１１６人）があでやかな振り袖、凛々しい紋付き袴、フレッシュなスーツ姿で出席した。出席率は６４・５１％。新成人のミス熱海「梅の女王」熊谷明日可さんもあでやかな赤い振り袖姿で参加、ピアノ演奏で晴れの門出を祝った。
式典は有志１１人が企画運営し、市長式辞、杉山利勝市議会議長、藤曲敬宏県議の来賓祝辞、市から新成人へ「進」の文字を刻んだ記念プレートの贈呈、恩師紹介などがあった。泉太鼓保存会がオープニング演奏し、会員の平田巧真さんと市川岬さんも加わって熱奏。会場の内外では久しぶりに顔を合わせた友人同士が近況や思い出話に花を咲かせた。記念行事として「寒中水泳」を熱海サンビーチで開催した。

◆斉藤栄市長の話　仕事がなく、市外に住んでいる人が結構います。でも一度熱海を出て経験を積み、他流試合をすることも悪くない。そして熱海に戻ってきてほしい。そのために市は今、働く場所、暮らしやすい住宅、教育を考えた「住まうまち熱海」のまちづくりに取り組んでいる。
★記念プレート　1999年までは熱海梅園に記念植樹していたが、記念プレートに変更。今年は新成人が選んだ「進」の漢字1文字を宮下千波さんが題字し、市が贈呈。熱海サンビーチ遊歩道に設置される。
★泉太鼓保存会　熱海市泉地区の郷土芸能を継承するため１９８０年に結成。湯山一高代表を中心に学生から社会人まで約４０人で構成。湯河原町の「やっさ祭」、地元の「湯かけ祭」「みつわ祭」、熱海市の「成人式」などで活躍。新成人の平田巧真さん、市川岬さん、熊谷明日可さんも会員。
★成人式運営スタッフ　白橋れいあ（代表）、森紘輝（副代表）、山口徹、山崎佑実、森下将司、土屋萌々子、村上千恵、鈴木樹、熊谷明日可、新藤大樹、宮下千波