2月定例会に提案された副市長2人制移行への条例改正案の議論が3月9日、熱海市議会で始まった。2人の必要性について、齋藤栄市長は「熱海型DMO(観光地域づくり法人)の構築や観光財源の確保など市政の課題は複雑化し、新型コロナウイルス感染症に起因する様々な難易度の高い問題に直面している。スピード感を持って取り組むために必要」と説明した。
一般質問の先陣を切った赤尾光一議員から「2人にした場合、新しい副市長をどのようにイメージし、業務内容をどう分担するのか」と質疑が出され、市長は登用先について「現在の金井慎一郎副市長は市外から来ているので、もう1人の方は熱海に根ざした方」、役割分担については「金井副市長には経済産業省出身の強みを生かし、経済対策や産業部門、新たな副市長には地域課題に本格的に取り組むため、市民生活に密着した部門を中心に担ってもらいたい」と述べた。
赤尾議員は「クルマの両輪として期待している」とした上で、熱海市のような人口3万6千人規模で「副市長2人」は全国的に少ないことを指摘。「人口数で決める必要はないが、2人制に移行することは人件費が増えるということ。それは市民の血税。しっかり肝に銘じて欲しい」と注文を付けた。
(熱海ネット新聞)
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