熱海市観光協会連合会(中島幹雄会長)と早稲田大学総合研究機構(花井俊介機構長、商学学術院教授)は6日、双方の連携を強化して交流を図る産学連携協定を結んだ。同大の教授、大学院生、大学生らが熱海市の観光・文化・産業・景観、学術振興などを研究することにより、同連合会と意見交換をしながら観光政策を提言する。
早稲田大学は2012年から「熱海市の観光活性化」を目的に、同機構の総合政策科学研究所が学生目線で熱海市の観光政策、観光まちづくりについて研究。地域再生のフィールドスタディー(現地実習)を行ってきたが、大学全体に関係を強化する。同大が自治体や企業ではなく、観光協会と産学連携協定を締結するのは初めて。5日は藤井浩司政治経済学術院教授と大学生7人らが川口健網代温泉観光協会会長とともに網代地区を調査。6日は起雲閣、MOA美術館などを視察した。
熱海商議所で開かれたこの日の締結会見には、早大側から藤井教授と同研究所講師で前熱海市観光協会会長の森田金清氏。連合会側から中島連合会会長、川口会長、市川幹夫熱海市、長津義信多賀両観光協会専務理事が出席した。
◆中島幹雄会長 いま熱海はメディアで取り上げられ、観光客が増えている。早大の教授や大学生の意見を取り入れて若い人たちの誘客につなげたい。
◆藤井浩司教授 早大には総合研究機構の下に吉村作治名誉教授のエジプト研究所など約120の研究所があるが、観光をテーマに取り組むのは今回が初めて。熱海は早稲田の3大賢人の一人、坪内逍遥先生が最後に住まわれた土地。2020年の東京五輪へ向けて、インバウンド観光の推進に寄与したい。
◆熱海市観光協会連合会 熱海市、多賀、網代温泉、伊豆山、伊豆湯河原温泉各観光協会と初島区事業協同組合の連合組織。各地区観光協会の事業活動の効果的な実施と円滑化を図る。
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