熱海市在住の人気脚本家・橋田壽賀子さん(90)が20日に放送されたフジテレビ「ノンストップ!」に出演し、脚本家引退を宣言した。熱海の自宅で取材を受けた橋田さんは「今のテレビドラマ見ていても書きたいと思わなくなりました。私の時代じゃないなっていう気はします。俳優さんを本当に存じ上げないですよ。若い人たち、名前も知らないし。それじゃ書けませんよ、お仕事来ませんよ。ミステリーと不倫ばかりで、何でもないホームドラマが生きられない時代になったって思うんです。だったらもうやめてもいいなっていう気がする」と笑顔で話した。
50年に渡って日本のテレビ界を代表する脚本家として活躍。「ほとんど毎日締切に追われ、締め切りがない暮らしに何十年も憧れていました」と振り返り、これからは熱海でゆったりと「終活」を楽しむという。
26年前に夫の岩崎嘉一さんを亡くし、熱海で独り暮らしの橋田さんは、来宮神社の祭事や市のイベント、趣味の海外旅行を楽しむ一方で昨年10月からいらない物の整理を開始。ハンドバッグ120個を処分。30個にも及ぶメガネのコレクションは寄付したという。「本当に最後は1人で死んで何の心残りもなく死にたいなと思っております」と語った。
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