
熱海市のど真ん中、熱海銀座の賑わいを取り戻そうと2013年11月にスタートした手工芸と食のイベント「海辺のあたみマルシェ」(実行委員会主催)が11月25日に開かれた33回目の開催で5周年を迎えた。
今回も熱海銀座通りを歩行者天国市にして、熱海市周辺を拠点に創作活動するクラフ作家の雑貨小物、アクセサリー、地域の農家が生産した野菜やパン類、飲食ブースなど約40店が出店。3連休とも相まり、多くの人が目当ての品を買い求め、飲食を楽しんだ。
スタート当時の熱海市の 空き店舗率は23%あり、市のメーンストリート「熱海銀座通り」は30店舗中10店舗が空き店舗。それが実行委員会メンバーの地道な取り組みが誘い水となり、首都圏などから起業家を次々に呼び込んだ。今年7月には熱海プリンの2号店「熱海プリンカフェ2nd」が出店して残り2店舗となり、その後、和食料理店の出店が決まり、空き店舗は1店舗だけとなった。
少子高齢社会で人口減少が進み、経営者も高齢化するなど、商店街の置かれた環境は厳しさを増している。そんな中、5年前まで「シャッター通り」だった熱海銀座通りは、往年を思わせる輝きを取り戻した。
初代実行委員長の市来広一郎さんは「マルシェを通して起業を希望する人や若年層の新規顧客が増えてきた。この賑わいを熱海銀座を橋頭堡に市街地の活性化につなげたい」と話した。
次回は2019年3月24日開催を予定している。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
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