
名作「金色夜叉」の作者として知られる明治の文豪尾崎紅葉を偲(しの)ぶ「尾崎紅葉筆塚祭」(筆塚保存会主催)が1月17日、熱海市春日町の湯宿一番地(旧志ほみや旅館)前の筆塚碑広場であった。来宮神社・雨宮盛克宮司の神事に続いて、参列者は紅葉が生前、愛用していた筆が祀(まつ)られている筆塚(昭和7年建立)に玉串を捧げ、遺徳をしのんだ。
同旅館社長で保存会の榛葉公孝会長が「いま熱海がこのように多くのお客様に恵まれているのは、尾崎紅葉先生が書かれた金色夜叉が礎になっている。こういったお祭りを節目にして先生の功績をあらためて次の世代に伝えていかなければならない」とあいさつし、齋藤栄市長、川口健市議会議長、藤曲敬宏県議が祝辞を述べた。
今年は筆塚の脇に植わる八重寒紅が満開となり、伝統行事に花を添えた。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
■筆塚保存会=東田原町、田原町、田原本町、桃山台町、桃山町の5町内会の保存会メンバーで構成。昭和28年に始まり、今年で67回目。
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