県立熱海高校の女性生徒2人を含む2年生13人が3月25日、総合専門改修工事会社「モリボー」(熱海市紅葉ガ丘町)の職業体験に参加し、市を支えている職業について理解を深めた。
職業体験は、熱海商工会議所が5年前から実施。市内のさまざまな会社の人から仕事内容を聞いたり、実際に業務を体験したりして、同高卒業生の地元企業への就職促進に努めている。
この日は森有光社長から会社概要の説明を受けたあと、同社幹部が本社近くで大規模修繕工事を行っている紅葉ガ丘ガーデンハイツなどを案内し、作業現場を見てもらったり、実際に働く従業員の声を聞いてもらったりして、業務を紹介した。
「当社はここ10年、途中入社ばかりで新卒の採用をしてこなかった。職人の高齢化が進み、若手職人や女性管理者を増やして行こうと考えている。地元にもこんな仕事があると紹介することで、仕事選びの参考にしていただくのが狙い」と生徒たちに説明した森厚太常務は「首都圏などへの就職ではなく、地元企業で働いてもらうことで、微力ながら熱海市が抱える若い世代の人口流出に歯止めをかけたい」と熱く語った。
13人はかんぽの宿熱海、市役所、マジオドライバーズスクール 熱海校も訪れ、地元企業の理解を深めた。熱海商議所はこの職業体験見学会を通して、毎年、熱海の基幹産業であるホテル旅館を中心に市役所、サービス業などへの就労につなげている。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
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