
熱海市議選で91歳の無所属山田治雄氏が連続12回目の当選を果たし、22日、熱海市役所で当選証書が付与された。山田さんは、昭和2年(1927年)5月15日生まれの91歳。全国市議会議長会によると、去年8月の時点で全国最高齢の市議会議員。しかし、今回の統一地方選で同じ91歳の男性が佐賀県鹿島市の市議選に初立候補し、動向が注目されていた。
結果はともに当選したものの、山田さんが同学年ながら半年ほど誕生日が早いことが分かり、「そうですか。僕の方がお兄ちゃんですか…。(議員を)44年やっても、まだやり足りないことがある。この通り、健康にも大変自信がある」と笑みがこぼれた。
山田さんは熱海市水口町出身で、戦時中の昭和19年(1944年)に帝京商業学校(東京)を経て、海軍飛行専修予備学生として三重海軍航空隊奈良分遣隊に入隊。「震洋(しんよう)特別攻撃隊要員」に選抜され、小型モーターボートの先に爆薬をつけて体当たりする特攻を命じられる中、終戦を迎えた。
戦後は農業委員や行政書士として活動しながら昭和50年(1975年)に47歳で市議会議員に初当選して以来、44年間議員を務めている。
「熱海市の全人口の47%が高齢者(65歳人口)。ここで一番気になっているのが一人暮らし、あるいは二人暮らしの世帯の中で介護認定を受けている方が3000人以上いること。高齢者の医療や食べ物、運動のことに目を向け、だれもが豊かで安心な暮らしができる熱海にする」と述べた。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
■鹿島市の91歳市議 佐賀県鹿島市の市議選に無所属新人で初挑戦し、初当選した高松昭三さん。1928(昭和3)年生まれ。伊万里市の工業学校に進み、人間魚雷「回天」の製造に動員された。戦後、電気工事会社を設立し、会長。2014年に鹿島市老人クラブ連合会会長。
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