温泉に感謝を込めて、沿道の人々が盛大に神輿に湯を掛ける第36回「湯かけまつり神輿パレード」が5月25日夜、湯河原町と熱海市の泉公園で開催され、多くの観光客や地域住民がかけつけた。両市町の境を流れる千歳川の上流「藤木川」の不動滝を午後7時に出発した宿泊客の神輿、湯河原睦会、素鳶、巽連の神輿が、見物客からお湯をかけられながら約2キロを練り歩いた。
沿道には温泉の「湯」が入った樽(1000樽、約60トン)が用意され、観客が神輿めがけて威勢よく「湯」をかけた。熱海市からも神輿団体が駆け付け、まつりを盛り上げた。
パレードは午後9時にフィナーレ会場の泉公園に到着。泉太鼓の演奏や「どっこいそーりゃ」の神輿甚句が響き渡るなか、勇壮な練りがいくつも重なり、最高潮に達した。火入れ式には渡辺宗雄伊豆湯河原温泉観光協会会長、藤曲敬宏県議、竹部隆市議会議長、富田幸宏湯河原町長、露木寿雄同議長、目黒俊男熱海市ホテル旅館協同組合前理事長参加した。
湯かけまつりは江戸時代、将軍家や大名家に樽詰にした温泉を献上する「献湯神輿」出発の際、道中の安全を祈願してお湯をかけてお祓いする儀式を再現したもので、湯河原町の熊野神社の春の例大祭にあたる5月の第4土曜日に「湯かけまつり」として催される。熱海市の伊豆湯河原温泉観光協会、湯河原町の湯河原温泉観光協会が毎年合同で開催している。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
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