
熱海市街で南米原産のブーゲンビリアが一斉に見ごろを迎え、鮮やかな赤や赤紫(マゼンタ)の花が南国情緒を醸し出している。糸川遊歩道では川を覆うように彩り、観光客や市民の目を楽しませている。
ほぼ例年通りの開花で今の花は6月いっぱい花を咲かせ、9月と11月にも繰り返し咲く。
糸川のブーゲンビリアは、2004年の「熱海花の博覧会」に合わせ、ブーゲンビリア愛好家の市民たちが植栽を始め、一時は1200本まで数を増やし、花の名所となった。しかし、市が遊歩道沿いをあたみ桜に統一する整備を行い、ブーゲンビリアは移植したり、伐採されたりして現在残っているのは45本。残念がる市民も多いが、おかげであたみ桜とブーゲンビリアの二枚看板で糸川遊歩道は四季を通じて観光客が訪れるようになった。
■挿し木で市内の一般家庭や店舗にも
「熱海ブーゲンビリアの会」(富田榮仁会長=カフェ季の環)は、糸川のブーゲンビリアの手入れをするとともに、挿し木によって市内の愛好家などに配り、今では中央町の「おふくろの味 るい」「富岡酒店」、昭和町の「フジマ電気商会」、小嵐町の旅館「新かどや」など百軒を超す一般家庭や店舗で花を咲かせている。上多賀や下多賀でも街中を彩っている。
(熱海ネット新聞・花取材班)
写真=5月31日撮影
■ブーゲンビリア 南米(ブラジル) 産のオシロイバナ科イカダカズラ属の熱帯性低木。花のように見えるのは、実際には、苞(ほう)と呼ばれるもので、苞が3枚集まったその中心に咲いている小さな白いものが花。苞は風に吹かれてヒラヒラと舞い、南国ムードを醸し出す。
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