熱海市網代温泉の夏の風物詩「ふる里祭り・盆踊り」が8月14日始まり、初日はおよそ2000人が盆踊りや夜店を楽しんだ。大縄公園中央に組まれたやぐらにちょうちんが飾られ、ホテル旅館や保養所の宿泊客、別荘所有者などが浴衣姿の市民と輪を作り、地元の創作舞踊「南条流」(南条久美香会長)の会員たちとにぎやかに踊った。
盆踊りの曲というと「炭鉱節」や「東京音頭」が定番だが、網代温泉では三波春夫さんが歌う「熱海音頭」、都はるみさんが歌う「アジの開きの三度笠」も使われる。ともに熱海市内の温泉が絶頂期に制作したもので今年は氷川きよしさんの「きよしのズンドコ節」もリクエストが多かった。
網代温泉観光協会の主催で34回目。開幕セレモニーで川口健会長は「観光協会、ホテル旅館組合、町内会、消防団、青年会などすべての地元団体の皆さんにご協力をいただいて準備してきた。今日と明日は盆踊り、明後日16日は網代温泉最大の行事、網代温泉海上花火大会がある。網代の夏を思い出として楽しんでください」とあいさつした。
■スイカ割り、手持ち花火に子どもたちが歓声
毎年人気のスイカ割りでは子供たちが列をつくり、目隠しをして挑戦。割れたスイカは川口会長らが切り分けて来場者にふるまった。踊りの合間には、手持ち花火のプレゼントがあり、子供たちが競うように小さな花火大会に参加した。会場では昔懐かしい金魚すくいや輪投げ、ヨーヨー釣り、綿菓子、ゲーム、地元料理の夜店コーナー。また極真会館・静岡県山口道場(山口公一代表の)の子供たちによる型の披露などもあり、来場者は思い思いにお盆休みを楽しんだ。
熱海や多賀が大人を対象とした「ビール祭り」に力を注ぐ中、江戸時代から漁師町で知られる網代温泉は伝統を受け継ぎ、ぶれることなく昭和レトロに徹し、家族連れの誘客に力を注いでいる。
盆踊りは15日も午後7時から9時まで開催され、16日は網代湾海上花火大会(駒嶺洋実行委員長、午後8時時30分~)がある。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
■開催時間 8月14、15日午後7時~9時
■問い合わせ 網代温泉観光協会0557-68-0136
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