台風19号で非常事態! 熱海市の4割、8千世帯で断水 復旧は10月21日

熱海市は10月13日、台風19号の影響で、柿田川(清水町)で汲んだ水を処理する中島浄水場(三島市)から熱海市まで送水している水道管が破損し、駿豆水道(県水)の熱海市への送水が停止したことについて市役所で記者会見し、市のおよそ4割にあたる24町内8千世帯で10月13日午後3時ごろから断水することを明らかにした。
復旧には10日ほどかかる見込みで、早くても21日。再開後の水道管の清掃作業に半日ほどかかることから、22日になる可能性もある。
齋藤栄市長は「非常事態ととらえている。給水活動をするとともに、各機関に支援を要請し、一刻も速い復旧を目指す」とした上で、市民に「節水のご協力をお願いします」と呼びかけた。
熱海市に静岡県企業局の柿田川支所から「送水停止」の連絡が入ったのは、12日午後6時半ごろ。ちょうど台風19号が伊豆半島に上陸し、土砂災害警戒情報が出ていた時期で、函南町畑で土砂崩れが起き、崩壊した道路の下に配管した水道管(内径90センチ)が50メートルに渡って破損、破断したという。13日は市内に残っていた柿田川の県水で市内に供給したが、午後3時で使い果たし、断水となった。
駿豆水道は、現在、熱海市、三島市、函南町の2市1町に柿田川の水を1日3万トン供給。このうち破損した配管ルートは、熱海市と函南町の一部(南箱根ダイヤランド)へ1日1万トンを送水している。
この事故で熱海市で影響を受けるのは、JR伊東線の上の地域と伊豆山地区、七尾地区、自然郷が中心。市民ばかりでなく、この地域には高級ホテル旅館やリゾートマンションが多く、断水の影響は大きい。伊東線より下の地域は、熱海の水源「丹那湧水」を使用しており、原則影響はないという。
熱海市では、13日昼から5台の給水車と広報車で各地区を巡回を始めたが、14日からは県の協力で近隣市町から5台が加わる予定。藤曲敬宏県議は県企業局へ対し、「断水は観光業へ与える影響が大きい。最大限の配慮と早期復旧をお願いしたい」と強く要望した。駿豆水道の断水は、2008年(4月29日〜5月1日)以来2度目でこの時は管の老朽化が原因だった。
(熱海ネット新聞)

■静岡県企業局・望月昭良東部事務所長 本日、復旧工事を手配し、9日後の21日の送水再開を目指している。夜間工事や別の工法も検討しながら最善を尽くす。
■断水の恐れがある町内会
 桃山、桃山台町、東田原、林ガ丘西、和光町、海光町、西山町、水口、下松田、笹良ヶ台、梅園、つつじヶ丘町、西熱海本町、土沢、新西熱海、上和田、伊豆山浜、岸谷、仲道、七尾、七尾団地、稲村、東伊豆山、上多賀自然郷

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