
臨済宗妙心寺派の古刹、熱海市の興禅寺(森初比香檀家総代長)で11月4日、17代住職千葉元宗和尚(77)の退山式ならびに18代住職千葉宗裕和尚(47)の晋山(しんざん)式が営まれた。同寺の関係者、檀信徒ら約150人が見守る中、興禅寺の新たな第一歩をしるした。
新たな住職をお披露目する晋山式を前に、宗裕新住職は従者の差す朱色の傘の下、医王寺の高田俊彦住職、檀家の森有光副総代長、僧侶、稚児装束をまとった子どもたちと行列を作り、市役所前の和菓子店「わかなや」から桜木町の興禅寺まで約1・2キロを歩いて進み、沿道の人々は、静かにお祝いの手を合わせた。
同寺本堂で営まれた退山式と晋山式では、約30人の僧侶が読経。大本山妙心寺の小倉宗俊管長から元宗住職に「感謝状」、宗裕副住職に「住職」とする辞令が交付・伝達され、三島市の龍澤寺・後藤榮山老大師が代読した。
宗裕住職は元宗前住職の次女正子さんの娘婿。茨城県ひたちなか出身で法政大学政治学科を卒業後、丸大食品に勤めた後、禅専門道場・龍澤寺で7年余り修行。2009年から興禅寺の副住職を務めてきた。護国山・興禅寺は南北朝時代の1341年に開山し、678年の歴史がある。同寺の晋山式は49年ぶり。
(熱海ネット新聞)
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