
熱海市のMOA美術館で開催中のリニューアル3周年記念特別展「仁清 金と銀」が11月20日午前、2万人を突破し、同館で記念セレモニーが行われた。今月1日にスタートし、1日1000人のペースで節目を迎えた。
2万人目は茨城県守谷市の会社員・古川光喜さん(55)と典子さん(46)の夫妻。記念セレモニーでは、同美術館・斉藤泰彦理事長から江戸時代前期の陶工、野々村仁清(ののむら・にんせい)の茶器のレプリカや同美術館のガイドブックが贈られた。
古川さん夫妻は、前日、静岡市内の会社に就職した長女の引っ越しを手伝って一泊し、この日、帰路に就く途中に熱海を観光。来宮神社に参拝したあと、MOA美術館を訪れ、幸運を手にした。「二人で国内の美術館を巡るのが趣味」という夫妻は、仁清作の国宝「色絵藤花文茶壺(つぼ)」、重要文化財「色絵金銀菱文重茶碗」、仁清と同時代に制作され、藤や梅など共通するモチーフを採用した美術品などを時間をかけて観賞した。
同展は、12月8日まで開かれ、園内の茶の庭の紅葉が見ごろを迎える30日は「特別な秋の1日」と銘打って開館時間を午後7時まで延長する。
(熱海ネット新聞)

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