熱海大火から70年、防火への決意新たに 熱海消防出初式

年頭恒例の熱海消防の出初式が1月7日、渚親水公園レインボーデッキで開かれ、消防本部、消防団(4方面11隊、女性消防部1)の約350人が地域の防火活動に尽力することを誓い、士気を高めた。式典では、約120人の来賓が見守る中、観閲者の齊藤栄市長が整列した部隊を検閲。続いて稲田達樹消防長が式辞、市長が告辞、櫻井佳久消防団長が訓示、勝俣孝明衆院議員、藤曲敬宏県議が祝辞を述べた。

今年は旅館や住宅など約千棟が焼失した1950年(昭和25年)4月の熱海大火から70年にあたり、市長は「熱海消防のさらなる発展に引き続き取り組んでいくとともに、いっそうの防火思想の普及に努める」と話した。

表彰式では、長年にわたり地域消防に貢献してきた消防団員(53名)や永年勤続団員家族(9家族)、民間協力者(2団体)に感謝状を授与した。

市防火協会幼年消防クラブの保育園児(富士、栄光熱海中央、MOAあたみ幼児学園)が「火の用心の歌」を披露。最後に熱海纏(まとい)会顧問の高橋幸雄市議の発声で万歳三唱、牧野克昭同会会長の発生で火の用心三唱を行い、3万7千人の市民ばかりでなく、年間300万人の宿泊者が訪れる熱海の防火への決意を新たにした。
(熱海ネット新聞)

■熱海大火 1950(昭和25)年4月13日、熱海市が大火に遭い、40余軒の温泉旅館をはじめ、市役所、郵便局、公会堂、警察署、消防署、病院、百貨店、住宅など979棟が焼失。被災は1465世帯、5745人。消防の懸命の消火で死者はなかった。海岸埋め立て工事中の土木事務所でガソリンの給油中、マッチの火のポイ捨てが原因。火は強風にあおられ繁華街に燃え広がり、東町・渚・銀座・浜町・本町・糸川町・新宿・下天神町・天神町など、市の中心部を総なめにし、上天神町の一部も焼いた。

■稲田達樹消防長の式辞 昨年の火災件数は前年より6件増えて17件となったが、迅速な初期消化で犠牲者は出さなかった。長年の課題だった消防署南熱海出張所の新庁舎が昨年12月に完成し、第2分団詰所の移転新築工事も3月には竣工の運びとなり、熱海消防500人のマンパワーを結集して、旅館ホテルも含めて未然防止に総力を上げる。救急件数は3280件で過去最多記録を更新し、おおむね10万人都市に相当する出動件数。高齢単身者の本市の特性を考慮し、救急救命士の育成に努めていく。

■櫻井佳久消防団長の訓示 昨年は全国各地で台風災害で尊い命や貴重な財産が奪われた。熱海市消防団においても、台風19号では市災害本部、常備消防と連携し、全消防団員を招集するなど、台風警戒を実施した。消防団は将来にわたり、地域防災の中核として欠くことのできない存在。団員諸君は、諸先輩が培ってきた長い歴史と伝統を礎に、義務と名誉と市民の安全のために精進努力をお願いする。

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