
新型コロナウイルスの感染拡大で市内経済が落ち込むなか、熱海市は3月25日、総額2億1000万円の緊急経済対策を発表した。3・4月(第1弾)、5・6月(第2弾)、7・8月以降(第3弾)に分けて実施する。
第1弾(予算1億円)では、静岡県の中小企業向け制度融資(経済変動貸付)の利子補給や賃貸で営業する事業者の家賃補助、熱海芸妓の稽古料補助、相談窓口の設置で短時間職員を雇用する。
第2弾(予算1千万円)では、飲食と旅行需要創出のため、市民が割安で市内のホテル旅館で宿泊したり、飲食店、小売店を利用できる市民向けプレミアム商品券を発行し、宴会のキャンセルなどで客足が落ち込む事業者を支援する。
第3弾(予算1億円)では、新型コロナウイルス感染が収まったあとに備え、消費喚起策として積極的な誘客キャンペーンを行い、観光客を対象にクーポン券の発行や割引を行う。
いずれも、感染の状況を勘案しながら詳細や制度設計を決める。
齋藤栄市長は「さまざまな方策を組み合わせて市内経済を活性化させるとともに、新型コロナウイルス感染が収まったあとの消費の喚起策が必要と考えた」と述べ、観光を基幹産業とする熱海市の特性を織り込んだ。
(熱海ネット新聞)

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