
建物の老朽化で熱海市が54年ぶりに建て替えた南熱海支所・消防署南熱海出張所が完成し、3月27日、下多賀の同庁舎で竣工式が開かれた。式典には、齋藤栄市長、竹部隆市議会議長、藤曲敬宏県議、稲田達樹消防長、櫻井佳久消防団長、石井倭雄市町内会長連合会、渡辺実渡辺建設代表取締役など約30人が参加し、新庁舎の新たな門出を祝った。
建て替え工事は、2011年の東日本大災害の後、1966年(昭和41年)に竣工した旧南熱海支所・消防署南熱海出張所の耐震強度と津波対策が問題となり、計画が進められた。工事は旧庁舎の跡地で2018年6月に総事業費約6億5000万円で着工。設計費等を含め総額約7億7000万円を投じた。消防署部分が先に引き渡され、今年2月から運用を開始。南熱海南熱海マリンホールに移転していた支所部分は大型連休に再移転し、5月7日から業務を始める。
新施設は、鉄骨4階建て。敷地面積約711平方メートル、延べ床面積約1204平方メートル。津波対策で1階は駐車場(11台)。2階は消防署南熱海出張所。3階に南熱海支所と海が見える図書コーナー。4階は町内会活動や住民の生涯学習活動、災害時に避難所に活用できる多目的会議室。災害時の倉庫も設けた。屋上は津波避難場所を兼ねる。全階をバリアフリー化し、エレベーターを完備するなど利便性が高まるとともに、南熱海地区の災害時の中枢拠点として期待される。
(熱海ネット新聞)
■齋藤栄市長 南熱海支所は多賀、網代地区の行政サービスの拠点。新庁舎を契機に職員がさらに一丸となり、効率的できめ細かな市民サービスに努める。消防署南熱海出張所は、執務室、出動準備室、車庫を同じ階に配し、今まで以上に迅速な出動が可能となった。

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