
静岡県高体連は5月11日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、第68回静岡県高校総体(県総体)の全32競技を中止にすると発表した。1952年に第1回大会が行われて以来、中止は初めて。県立学校の休校が続いている現状などを踏まえ、開催は困難と判断した。
県高校総体は4月26日に中止が決まった全国高校総体(インターハイ)の予選を兼ねており、ヨット競技の優勝候補に挙げられていた県立熱海高校ヨット部に衝撃が走っている。同高は昨年、2年ぶりにインターハイへ出場し、男子420級で15位(47艇中)、国体でも11位。今年は女子レーザーラジアル級 でも県大会優勝が期待されていた。

現在、県内の高校は、国の緊急事態宣言延長を受けて31日まで休校措置が取られており、現在部員8人の同高でも新1年生のヨット部入部者は決まっていない。学校再開を待ち、体験、仮入部、本入部という順番で新入部員が決まるという。
「代替大会」の開催可否については今後、県内各競技の専門部と慎重に検討する方針。全国高体連は、インターハイ中止の代替策として感染拡大が収束し、部活動が安全にできる状態になった場合、3年生の練習成果発表の場を設けるよう各都道府県高体連に要請しており、県高体連は、3年生救済の大会実施を模索している。
(熱海ネット新聞)
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