来宮神社の例大祭(7月14日-16日)で、今年度、御鳳輦(ごほうれん)奉仕を行う厄年奉賛会「令和樹神會(れいわこだまかい)」の二見一輝瑠会長ら役員代表が6月22日、熱海市役所に齊藤栄市長を表敬訪問。新型コロナウイルスの感染防止のため規模を縮小して行う神幸祭の御鳳輦渡御(16日)について説明し、理解と協力を求めた。
例年の神幸祭では総勢200人余りが参加して盛大に御神幸行列を行い、その中で厄年奉賛会会員が担ぐ御鳳輦神輿が渡御する。しかし、今年は全体的に御神幸行列を4分の1に縮小し、神職2人と責任当番町浜町の役員5人、厄年奉賛会会員26人を含めた50人程度で行う。
この中で、厄年奉賛会は新型コロナの鎮静のすう勢をみて熱海サンビーチでの浜降りと市街中心部の一部地域で御鳳輦神輿を担ぐ準備を進めている。天狗がこがしをまき、会員がこがしを配る。
密を避けるため、浜降りの時間や実施ルートは非公開。御鳳輦神輿は宮出し後、トラックでJR熱海駅を経由して運び、行列は歩いて移動する。
二見会長は「コロナの出口が見え始め、御鳳輦渡御ができなかった伊豆山と今宮の同級生にも5人ずつお手伝いいただき、36人で行う。厳しい経済状況の中で趣意に賛同頂けない人が増えているが、伝統を継承し、新しいスタンダードにつながる御鳳輦奉仕を行う」と話し、市長は「新型コロナの影響で多くの制限があり大変と思うが、プログラムを入れ替え、前向きに捉えている。人口減少が進む将来のモデルケースになるよう期待している」と激励した。
今年は本陣を例年のホテルではなく神社内に構え、市内小中学校などへの天狗慰問も規模を縮小して実施する。
(熱海ネット新聞)
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