国内女子ゴルフツアー開幕戦「アース・モンダミンカップ」(千葉県・カメリアヒルズCC)最終日の6月29日、4打差の4位タイでスタートした熱海市出身の渡邉彩香(26=大東建託)はスコアを4つ伸ばしトータル11アンダーでホールアウト。同スコアの鈴木愛(26)とのプレーオフを1ホール目で制して通算4勝目を挙げ、賞金4320万円を獲得した。渡邉の優勝は2015年11月の「樋口久子Pontaレディス」以来、4年7カ月ぶり。
2014年のアクサレディスで初優勝。15年は2勝して年間獲得賞金が1億円を突破(日本人選手では最高位の賞金ランク6位)。しかし、16年7月の全米女子オープンの最終日、18番ホールで第3打を池に落とし、リオデジャネイロ五輪の出場切符を逃し、その後、スランプに陥った。18年に賞金ランク55位でシードを喪失。昨季も115位(出場した30試合中、23試合で予選落ち)と苦しんだ。その後、ツアー最終予選会(QT)で19位に入り、今季前半の出場権を獲得し、開幕戦の復活Vにつなげた。
優勝インタビューで渡邉は「この2、3年は苦しく、あきらめそうになった時もあったが、チームの人とか、家族、友だちのプロ、ファンの方々が『良くなっているよ、勝てる』などと励ましてくれた。周りの人が自分を信じてくれてうれしかった。それに応えようと頑張ってきた」と涙をぬぐいながら振り返り、「私の久しぶりの優勝が、新型コロナウイルスで大変な思いをされている方々に少しでも元気が与えられれば…。私もこの優勝をきっかけに、もっともっと強くなれるように頑張っていく。元々、東京五輪へ向けて努力してきたので、そこに向けて頑張って、年間を通して1番になりたい」と話した。
悪天候のため28日に予定していた最終ラウンドが、この日、順延して行われた。月曜日の最終ラウンドは23年ぶり。首位スタートの“黄金世代”田中瑞希(23)は1打及ばず3位タイだった。
新型コロナウイルスの影響で約4カ月遅れで開催された開幕戦は、無観客で行われ、試合は各日ライブ配信された。
(熱海ネット新聞)
■最終成績…https://www.lpga.or.jp/tournament/jlpgatour/2020/2130/info/9
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