
都道府県をまたぐ移動が全面解除(6月19日)されて2度目の週末を迎えた熱海市街は、県内外から訪れた多くの観光客で賑わった。天候に恵まれた6月27日(土)は、スマートフォンのデータなどによれば、首都圏からの客に制限を設けていた半月前に比べ、3割以上増えているという。
熱海市は、繁忙期の夏を前に「経済を回す施策」に軸足を移し、今夏の市内3海水浴場の開設や8月以降の花火大会の開催を決めた。その一方で東京都内では29日に新たに58人の新型コロナウイルスの感染が確認され、これで1日当たりの感染者が50人以上となるのは4日連続。高止まりが続く。政府の専門家会議からは「赤信号の一歩手前の黄信号だ」の意見も出ている。
観光客からは「都や県外へ移動するだけで開放感がある」「今夏は神奈川県や千葉県の海水浴場が不開設。熱海に来たい」という声が聞かれるが、市民からは「人が増えてきているのはありがたいが、新型コロナウイルスの恐怖もある。流行の第2波到来に備えることも重要」といった警戒論も。社会経済活動の再開と感染防止対策との両立。観光客の約8割が首都圏からの客が占める熱海市だけに悩ましい問題。全国の観光都市が今夏の成り行きを注視している。
(熱海ネット新聞)
写真は6月27日撮影







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