熱海の5月の観光客、1万6715人 前年同月比93%減 空前の経済損失

新型コロナウイルス感染症の影響で5月に熱海を訪れた観光客の数が前の年の同じ月に比べ93・2%減し、過去最大の減少を記録した。
熱海市は、観光客数を入湯税(ホテル・旅館・保養所の温泉利用税)ベースでカウントしている。7月27日に公表した5月の入湯税課税状況によると、市内305施設の課税人員は宿泊と休憩を合わせて1万6715人で、前年同月を93%、22万3761人下回った。温泉を利用しない日帰り旅行者は含まれていない。
コロナ感染症の流行を受け、4月7日に首都圏を中心に発令されていた緊急事態宣言が17日に全国に拡大。熱海市は大型連休の感染拡大防止のため、25日からゴールデンウィークを挟んで5月20日まで市内の宿泊施設へ休業要請した。

新型コロナウイルスの影響で4月も前年同月比で観光客が約21万6018人減少(89・7%減)。4、5月の2カ月で約44万人の観光客が減ったことになり、6年連続を目指していた年間宿泊客300万人は絶望的。入湯税の統計を市が公表した1963年以降、最大幅の落ち込みが続き、市の財政にとどまらず、熱海市全体が空前の経済危機を迎えている。
(熱海ネット新聞)
■入湯税 地方税法に定められている、温泉などで徴収される市町村の税金。課税されるのは、鉱泉施設があるホテル、旅館、スーパー銭湯、健康センターなど。税額は1人1日当たり150円。宿泊者数や日帰り観光客数を測るベースになる。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. 2023-8-23

    熱海海上花火大会に1万2千人、手荷物預かり場に長い列

    熱海海上花火大会の夏季シリーズ第5弾が8月22日夜、熱海湾であり、1万2千人(主催者発表)が…
  2. 2023-8-21

    被災地を照らす大輪の花火 伊豆山港で海上花火大会

    熱海市の伊豆山港で8月20日、伊豆山温泉海上花火大会が開催された。午後8時20分から35分ま…
  3. 2023-8-17

    お盆の夜焦がす網代温泉海上花火大会 去り行く夏惜しむ

    熱海市の網代湾で8月16日午後8時30分から、網代温泉海上花火大会(同温泉観光協会主催)が開…
  4. 2023-8-17

    熱海市で「百八体流灯祭•送り火」長浜海岸に110基のかがり火

    熱海市のお盆の伝統行事「百八体流灯祭」(多賀観光協会主催)が8月16日夜、多賀地区の長浜海岸…
ページ上部へ戻る