
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、全国で花火大会や海開きの中止が相次ぐ中、熱海湾で8月23日夜、この夏4回目の熱海海上花火大会が開かれ、1万2千人(主催者発表)の見物客が浴衣姿などで去りゆく夏の夜空を見上げた。
熱海市では、市内経済を徐々に再始動させ、回復軌道に乗せるため、全国でも異例の8月中に5度花火大会を開催。市観光協会、ホテル旅館協同組合、商工会議所、熱海市によるオール熱海の体制で、三密に配慮した運営など適切な感染防止策を綿密に講じて花火大会を実施している。新型コロナの感染抑止と経済活動の両立のモデルケースとして注目されている。
新型コロナウイルスの影響で、8月に入っても全国のホテル・旅館業が大幅売上減の大打撃を受ける中、熱海市内のホテル・旅館の売上は花火効果もあり、速報値では例年の2割減程度まで回復しているという。
懸念された混雑もYouTubeのライブ放送や首都圏などからの日帰り客の来訪自粛もあり、この日の見物客も前年同時期の3万2千人(主催者発表)より6割以上緩和。帰路を急ぐ日帰り客による熱海駅の密集も例年とは違い、混乱やトラブルは起きていない。ただ、移動の際はマスク着用も観覧時には外している若者の姿も見られた。
夏季シリーズの最後となる次回の熱海海上花火大会(8月27日)も午後8時半から15分間に5千発を集中して打ち上げ、21日に続いて直径約60センチの2尺玉(20号玉)が、直径500メートル大輪の花を咲かせる。
(熱海ネット新聞)
■主催 熱海市観光協会、熱海温泉ホテル旅館協同組合、熱海市、熱海商工会議所
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