秋の4連休最終日の9月22日、熱海湾で熱海海上花火大会の秋季シリーズが開幕した。台風12号の影響で小雨が降り続く中、午後8時半から15分にわたって3千発を打ち上げた。観衆は5000人(主催者発表)と例年の半分程度だったが、首都圏などから訪れた若い世代の見物客らが、傘を差しながら連休最後の夜を楽しんだ。終了後は熱海駅へ向かう日帰り客の列が続いた。
この4連休、熱海市には多くの観光客が訪れ、熱海温泉ホテル旅館協同組合によれば、小中規模の宿泊施設はほぼ満室。大規模施設は食事時の「密閉・密着・密接」を避けるため、収容人数を減らしたり、素泊まりを設けるなどして対応した。全国的に連休最終日は宿泊客が減少したが、熱海は花火開催と国の観光支援事業「GoToトラベル」キャンペーンのスタートでフル稼働が続いた。10月からは東京発着も対象になるため、予約が急増しているという。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、YouTubeでライブ配信した夏季シリーズでは、外部委託のため600万円ほどかかった。しかし、秋季シリーズでは市経済観光課の職員たちが会員制交流サイト(SNS)インスタグラムの市公式アカウントで動画配信。スマホを使って自主制作し、経費を削減するととともに日帰り見物客の抑制に努めた。秋季の熱海海上花火大会は10月10日、24日にも実施する。
(熱海ネット新聞)
■主催 熱海市観光協会、熱海温泉ホテル旅館協同組合、熱海市、熱海商工会議所
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