政府は9月30日、2020年東京五輪・パラリンピックに参加する海外選手と地域住民が交流する「ホストタウン」の第23次登録を発表し、熱海市がブルネイ・ダルサラーム国(ブルネイ)のホストタウンに追加登録された。
昨年10月に経済産業省クールジャパン政策課から東京五輪・パラリンピックへ向けた同国とのマッチング提案があり、齋藤栄市長が2月2日から4日間、ブルネイを表敬訪問。同国のオリンピック・パラリンピック委員会首脳、スポーツ大臣らと面談し、熱海市の観光名所や観光施策を説明し、事後交流型ホストタウンの協定締結の準備を進めていた。
市とブルネイは、大会直前に姫の沢公園スポーツ広場で陸上、マリンスパあたみで水泳、南熱海マリンホールでバトミントンなどのトレーニング受け入れ、大会期間中および大会後のハラル食や観光を通じた国際交流を深めることに合意している。
齋藤栄市長は「世界的に新型コロナウイルス感染拡大が収束をみていない中、来年の東京オリンピック・パラリンピックの開催についても心配されているが、開催されることに期待している。今後、ブルネイ・ダルサラーム国との間でスポーツ、食、映像文化、観光などを切り口とした事後交流型ホストタウンに取り組み、相互理解を深めていきたい」とコメントした。
(熱海ネット新聞)
■ ブルネイ・ダルサラーム国(ブルネイ) 東南アジア・ボルネオ島の北部に位置し、面積は三重県とほぼ同じ大きさ。人口約40万人。敬虔なイスラム教国で、スルタン(宗教的権威)と呼ばれるハサナル・ボルキア国王が治める立憲君主制の国。公用語はマレー語。石油、天然ガスに恵まれ、アジアで最も裕福な小国として知られ、医療費や教育費は無料。所得税はなく、給与水準も高い。1984年に英国から完全独立した。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。