小田急グループのUDS(東京都渋谷区)は10月22日、熱海市の奥座敷・小嵐町に11月1日開業する温泉宿「SOKI ATAMI(そき あたみ)」を報道陣に公開した。首都圏から熱海に訪れる比較的若い世代の観光客を取り込もうと、30代から50代のカップルや女子旅をターゲットにしたデザインホテルでシンプルな高級さを意識している。
施設名のSOKIは、「素(す)の器(うつわ)」の意味。「あるがままの自分を取り戻す、無為自然に過ごす宿」に思いを込めた。通路天井のダクトや配線をむき出しにして解放感を演出する一方、インテリアにはデザインにこだわった家具をそろえ、コロナ禍でのワーケーションにも対応している。
レセプション棟と客室棟、レストラン棟からなり、客室は、熱海湾に臨む部屋や、奥座敷らしい豊な緑が望める部屋など10タイプ全54室(40㎡から約65㎡の最大4人までで利用可)。全室温泉付きで価格は3万円〜7万円。女性専用の大浴場では、スチームサウナも楽しめる。最上階の茶寮からは、年間を通して開催される熱海海上花火大会が観覧できる。
お食事処は、中央に炭火炉を構え、オープンキッチンで地元の漁師や農家などの顔の見える生産者から直接仕入れる旬の食材を提供する。全ての施設が宿泊者専用。
UDSは、これまでにもデザインホテル「CLASKA」をはじめ、「ホテル・カンラ・京都」、「ホテル アンテルーム」、「MUJI HOTEL」、「ONSEN RYOKAN 由縁」、「由縁別邸 代田」など多くのホテルを手がけている。熱海市では、シティタイプのホテルの開業が続いている。
(熱海ネット新聞)
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