
11月に入り、全国でカラオケや接待を伴う飲食店で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が多発していることから、熱海飲食3団体などで作る「熱海市飲食業コロナウイルス対策協議会」(鈴木恵次会長)は11月25日、市内の飲食店を回り、感染防止の巡回指導を再度始めた。初日は中央町の「酒肴房 ばんふ」を訪ね、コロナ対策を確認した。非加盟の飲食店等には熱海商工会議所を通して、協力を呼びかける。
熱海市では、7月にカラオケを伴う飲食店2店でクラスターが発生し、静岡県は独自に設けたコロナの警戒レベルを3から4に引き上げた。これに伴い、飲食3団体(熱海料飲連合会・長沢寛治会長、加盟108店、熱海社交業組合・中村誠組合長、加盟62店、静岡県飲食業生活衛生同業組合熱海支部・柿田武史支部長、加盟87店)と熱海食品衛生協会(森田金清会長)、熱海商工会議所(内田進会頭)が、「熱海市飲食業コロナウイルス対策協議会」を設立。会員の飲食店を回り、8月中のカラオケ自粛、消毒の徹底、客同士の感覚を開ける、客の連絡先を控えることなどを呼びかけ、市内の感染拡大を封じ込めた。

しかし、11月に入り第3波が全国に到来。県内でも隣接する伊東市のバーをはじめ、15件のクラスターが発生し、うち8件が接待やカラオケを伴う飲食店。県が再び警戒レベルを3から4に引き上げ、市内飲食店が政府のGoToキャンペーンで首都圏などからの客が増えていることから、対策の「緩み」を警戒し、あらためて会話時・飲食時・歌唱時の飛沫防止対策を再確認することにした。
とくにクラスターにつながるカラオケ使用時には、歌う際のマスク(またはフェイスシールド)の着用、マイクの複数人の使い回し禁止、1人1枚の使い捨てマイクカバーの装着、1曲歌うごとのマイクの消毒、席を1つ空ける配席の工夫ーなどを徹底させ、市内の飲食店から感染者を出さないよう協力を呼びかけている。
(熱海ネット新聞)
■鈴木恵次会長 ここに来て熱海市内の飲食店では感染者が出ていないが、沼津市や伊東市の店でクラスターが発生している。心の緩みを警戒し、年末の繁忙期に向け、感染防止を見直してほしい。


コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。