コロナ禍で迎える正月 NHK 「ゆく年くる年」、熱海・来宮神社から生中継

NHK総合テレビで12月31日午後11時45分から生放送された大みそか恒例の番組「ゆく年くる年」で、古くから旅人を守る神社で知られる熱海市の来宮神社が中継地のひとつとして、取り上げられた。今回の年越しは東京都調布市の深大寺をキーステーションに全国7カ所のお寺と神社が登場。新型コロナウイルス禍で迎える初めての正月のため、無病息災や疫病退散にご利益がある社寺が選ばれ、東海・北陸地方では同神社が唯一選出された。
放送では、年間300万人の宿泊客が訪れる観光の街として熱海市を取り上げ、熱海温泉の守り神である来宮神社の氏子の多くが観光業に携わり、コロナ禍で打撃を受けていると紹介。本殿に複数のカメラが入り、平穏な1年を願う新年初神楽祈願祭の神事や長年風雪に耐え、今なお成長し続けるご神木「大楠」の周りを1周する参拝者の様子が紹介された。


雨宮盛克宮司は「ご神木の大楠は大変生命力が強く、約2000年にわたり、地域の人々や熱海を訪れる旅人の生命を見守り続けている。クスノキ(楠)には防虫の効果もある。大楠の神力でコロナが終息し、1日も早く穏やかで賑々しい新年になるよう祈念した」と話した。
31日午後11時から始まった古神札焼納祭・大祓式を終え、午前零時が近づくと、さい銭箱の前に集まった参拝客がカウントダウン。分散参拝の呼びかけで例年よりやや少なかったものの若者の参拝客が4列の長い列を作った。
神事には、3密を避けるため、人数を半分以下に制限。令和3年度の厄年奉賛会役員と神輿団体・熱海總一會、大楠連の代表18人が参列した。
(熱海ネット新聞)
【ゆく年くる年に選出された社寺】
①滋賀県大津市・比叡山延暦寺
②香川県高松市・八栗寺
③東京都調布市・深大寺
④鳥取市・白兎神社
⑤熊本県人吉市・青井阿蘇神社
⑥静岡県熱海市・来宮神社
⑦宮城県石巻市・洞源院

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