和田木など南熱海4地区で「どんどん焼き」 燃える炎にコロナ終息祈る

新春の風物詩「どんどん焼き」が1月17日午前、南熱海の4地区で開催された。もっとも歴史のある和田木地区の「どんどん焼き」は午前8時から網代駅に近い大縄海岸で行われ、無病息災と五穀豊穣(ほうじょう)を祈る炎が一気に燃え上がった。
一度途絶えたものを「和田木親と子の会」初代会長の川口市雄さん(前市長)が町おこしの一環として復活させ、川口健市議が引き継ぎ、以来50年以上続いている。和田木町内会の住民が竹林から切り出した竹にお正月飾りや護守、だるまなどを加え、高さおよそ20メートルに組み上げた。

竹は1年間、寝かせて乾燥させたものを使うのが伝統で、点火するやパチパチと音を立て瞬く間に燃え上がった。厄よけとされる焼いた竹は、町内会や地元消防団員細かく割って参加した人たちや町内に配った。それぞれ自宅の玄関などに飾り、魔除けや豊作を祈念する。

中野海岸では、中野町内会と消防第7分団が協力し、「おんべ」の周りに正月飾りやだるま、しめ縄などを高く積んで点火。パチパチという竹のはじける音とともにおよそ700世帯の正月飾りが燃え上がった。

上多賀町内会は午前6時半から長浜海岸で開いた。消防団や町内会が協力し、「おんべ」の周りに正月飾りやだるま、しめ縄などを高く積んで点火。地域住民が、コロナの終息と今年一年の無病息災を願った。

下多賀町内会は多賀海岸で開催。地域住民らおよそ100人が参加し、今年一年の無病息災を願った。消防団や町内会が協力し、20メートルほどの「おんべ」の周りに正月飾りやだるま、しめ縄などを高く積んで点火した。

今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4地区とも規模を縮小して実施した。
(熱海ネット新聞)

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