来宮神社の令和3年度厄年奉賛会の設立総会が1月30日、同神社参集殿であり、会の名称を「令和絆楠會(れいわはんなかい)」と決め、藤間崇史会長ら役員を承認した。会紋、組織図なども決定し、女子部の総会も合わせて開いた。
同会は第一小、桃山小の同級生と市外で生まれ、熱海市で働く人たちたで構成するが、厄年を迎える現在、その半数以上が首都圏など県外に居住している。そのため、コロナの感染拡大に伴う緊急事態宣言で県をまたいだ移動ができず、規模を縮小して開催した。
藤間会長は「新型コロナという未知の脅威が存在し、先輩たちのように御鳳輦奉仕できるか、正直分からないが、今日ここに来られなかった会員とともに力を合わせ、伝統を引き継いで後世に残し、人として成長できるよう強い志でやり遂げたい」と抱負を述べた。
これに対し、梅原久御鳳輦世話人代表は「今までの先輩がやってきたことをそのまま踏襲するのではなく、新しい時代、自分たちの形を考えて活動していってもらいたい。それに対して我々世話人は全力で協力していく」と激励した。
会名の「絆楠」は、生まれも育ちも違う同級生が、来宮神社の象徴である大楠のもとに集まり、絆(きずな)を深めるーという意味を込めて命名した。
総会には、雨宮盛克宮司、高野幸夫祭典委員長、大木彰英常任副委員長、梅原久御鳳輦世話人代表、高橋裕気伊豆山令和梛未申會会長、大武利弘今宮神社厄年奉賛会代表らが来賓で出席した。同会は7月の来宮神社例大祭で行う御鳳輦奉仕に向けて本格的に準備を進める。
(熱海ネット新聞)
■御鳳輦(ごほうれん)大厄の42歳を迎える男子が節分から翌年の節分まで来宮神社の氏神様に仕え、ご奉仕することで厄を逃れる。熱海では「御鳳輦奉仕」として代々引き継がれ、7月の来宮神社例大祭では、猿田彦の神の天狗をとともに、御鳳輦が氏子町内を渡御する。
■雨宮盛克来宮神社宮司 経済学者と話す機会があり、人口3万6千人余りの熱海市が全国的に有名で観光名所として数百年にわたり、君臨し続けている要因は、御鳳輦という組織が根底にあるのではないか、と分析していた。学校を卒業して、たまに街で声をかける程度の仲間だったメンバーが42歳の厄年を機に神事に参列し、御鳳輦という新しい共同体が生まれ、いろんな経験をして波を越える中で新たな絆ができる。そういった仲間たちが、御鳳輦の後も連携することによって、それが熱海の隆盛に繋がっているのだと。コロナ禍で例年にない大変なご奉仕になるかも知れないが、それをクリアしていけば、1年後には大きく成長される、と期待している。
【役員】▽会長 藤間崇史▽副会長 中澤健、大塚和輝、小鍛冶義人▽運営本部長 加藤優▽総務部長 丸山健一郎▽財務部長 小鍛冶義人(兼副会長) ▽運営副本部長兼接待・給与部長 富澤亮介▽進行部長 山口雅史▽天狗 富田一▽進行支援部長 岡庭雅樹▽設営・資材部長 坂本健一▽衣装部長 石井泰博▽渉外部長 関本研二▽一般会員 関智幸、中村匠、菅野康司
【女子部】▽部長 佐々木のぞみ▽副部長兼天狗班長 吉田鈴乃▽副部長兼こがし班長 高橋智子▽天狗班員 吉田奈生▽こがし班員 小川敦子▽御神酒班長 小川礼美▽同班員 山田めぐみ▽衣装班長 藤間亜紀▽同班員 奥村道子、小林由枝▽接待1班班長 鈴木里英▽ 同班員 佐々木裕佳
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