「釜鳴屋平七」像前であたみ桜満開 郷土の義人しのぶ

2月13日の熱海市は3月下旬並みの暖かさ。他所よりやや遅れていた熱海サンビーチの釜鳴屋平七像両脇のあたみ桜が満開になった。ここは市内屈指のビューポイントとして知られ、この時期を心待ちしていた市民らが花見に訪れ、SNS(ソーシャル・ネット・ワーク)で熱海の春本番を発信している。

釜鳴屋平七は、江戸時代の安政3年、熱海の漁民の生活を守るために立ちあがった郷土の義人。マグロ網の利権をめぐる網元と漁民との漁業権紛争の際、網元でありながら漁民の生活を守るために一揆の先頭に立ち、韮山代官所に直訴。その罪で捕らえられ、5年間の獄舎生活の後、八丈島に送られる途中、1863年に伊豆大島で35歳で亡くなった。以前は、ここで平七の命日11月4日に供養祭を開いてきた。

平七から数えて7代目の子孫が熱海銀座通りにある「釜鶴ひもの店」社長の二見一輝瑠(ひかる)さん(42)。コロナ禍の今年は、国の新型コロナウィルス対策を活用した送料無料の干物のネット通販を行い、地場産業の下支えに貢献している。
(熱海ネット新聞)

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