
熱海市の姫の沢公園公園のバス停近くで「ヒメノサワザクラ」が見ごろを迎えた。あまり耳にしない名前だが、「姫の沢」の名前のつくこの桜は、多賀中で校長を務めた故角田春彦さんが「大漁桜(タイリョウザクラ)」などとともに作出したオリジナル品種。緋色のカンヒザクラに、真っ白なシラユキ(母エドヒガン、父オオシマ系のサトザクラ)の花粉を人工受粉させて作り出した品種。ソメイヨシノよりも少しピンクが濃く、下向きに咲いているのが特徴。
万葉集や古今和歌集で詠まれるなど、いにしえから愛され続けけてきた日本の桜は11種の「基本野生種」を挿し木などで新種を増やしてきた。桜の代名詞となったソメイヨシノもその一つで、母エドヒガン、父オオシマザクラ。交配で生まれた日本のサクラは栽培種を含めると、600種類以上あるといわれている。
(熱海ネット新聞)

■桜の基本野生種 ヤマザクラ(山桜)、オオヤマザクラ(大山桜)、カスミザクラ(霞桜)、オオシマザクラ(大島桜)、エドヒガン(江戸彼岸)、チョウジザクラ(丁字桜)、マメザクラ(豆桜)、タカネザクラ(高嶺桜)、ミヤマザクラ(深山桜)、クマノザクラ(熊野桜)、カンヒザクラ(寒緋桜)
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